海外進出が続く日本の小売業

 海外展開で成功している日本企業の代表例が、イオングループなどに代表される小売業ではないでしょうか。日本にも、アメリカの会員制スーパー「コストコ」などが進出して、話題となっていますが、日本のイオングループなども東南アジアを中心に、積極的に店舗を展開しています。

 日本の小売業が、海外で強みを発揮しているのは、そのサービスにあるようです。
日本の小売業の強みは、社員教育がしっかりしていることだといわれています。たとえ、高級品を購入しに来たお客さんでなくとも、日本の小売店では、丁寧に接客します。百円や二百円の商品がどこの売り場においてあるのか、といったことを聞いても、時間をかけて探し出してくれます。海外では、ここまで決め細やかなサービスをしてくれる小売業は多くはないです。

また、日本の小売業は言葉遣い、礼儀なども非常に丁寧です。

こうした、ほかの国にはない点が、日本の小売業が海外で成功している理由なのではないでしょうか。事実、東南アジアでもタイやベトナムなどに、日本の小売業が進出しています。これらの国は、東南アジアでも比較的人口が多く、日本に対する感情も良好である点も、メリットとなっているようです。

 一方で、日本の小売業が海外進出を加速させているのには、理由もあります。

現在、日本の人口は約1億2000万人ですが、少子高齢化によって、これから人口が減っていくといわれています。こうした人口減の時代を見越して、海外進出を急いでいるのでしょう。事実、時代に乗り遅れた小売業者は、他社と吸収合併されるケースも少なくありません。うまく、海外進出の足がかりを作ることができた業者だけが、生き残っていくのかもしれません。

 もともと、日本の小売業の海外進出は、いまに始まったことではありません。すでに30年前には、東南アジアへの進出が始まっていました。今年に入ってからはタイやベトナムだけでなく、カンボジアにまで日本の小売業者のショッピングモールがオープンしています。
もっとも、東南アジアに進出している小売業は、日本の業者だけではありません。今後は、中国の業者も進出してくるかもしれません。また、地元資本の業者も力をつけてくるでしょう。
ただ、こうした東南アジアの国に進出するメリットは、これから人口が増えていくということです。これは、少子高齢化が進んでいる日本とは対照的です。さらに、人口が増えるだけではなく、経済成長に伴って購買力もついてくるのではないでしょうか。つまり、マーケットとして魅力的な存在であるといえます。このようなことを考えると、日本の小売業者も、より日本的なサービスを打ち出して、現地の消費者をつなぎとめる必要があります。

こうしたことからも、今後も日本的な「おもてなし」を、海外でも展開していくのではないでしょうか。

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